
このたび、里山保全再生ネットワーク(本部:神奈川県)が開発に協力したCRM*1ペーパー『里山物語』が、中越パルプ工業から発売されることとなりました。地球温暖化対策と生物の多様性保全に貢献するシステムを構築したもので、2009年12月7日より販売と運用が開始されます。今回発表される『里山物語』の概要は、下記の通りです。
1. 背景・趣旨
2010年10月に名古屋市で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催されます。こうした中、"人と自然が共生してきた空間"である里地里山に注目が集まっています。農地や薪炭林としての役目を終えた多くの里山が、すでに開発等によって姿を消し、現在かろうじて残された里地里山のほとんどが荒廃の危機にさらされ、私たちの身近にいた生物の多様性までもが失われつつあります。そこで、当団体が中越パルプ工業に協力する形で、里地里山の保全を支援する紙流通の仕組みを構築しました。

2. サービス概要
『里山物語』は、国産材なかでも間伐材を中心に積極的に調達・チップ化した国産材活用印刷用紙(クレジット方式*2)で、林野庁が推進する「木づかい運動」*3登録商品です。また、用紙価格に一定の寄付金を乗せ、その寄付金は当団体を通じて、資金・物資面で全国の里山再生・保全団体の活動をサポートします。このスキームにより、ユーザーは『里山物語』を印刷用紙として使用するだけで、生物多様性の保全と地球温暖化対策の両面で社会貢献することができます。また、ユーザーの支援金がどこでどれだけどのように使われたのかを公表することで貢献度を可視化できる、これまでにないサービスを付随しました。
3. 今後の展望
当団体は、『里山物語』からの寄付金を有効かつ適正に活用し、生物多様性保全対策に積極的に取り組み、貢献してまいります。
- *1 Cause Related Marketing:マーケティング活動の一種で、エンドユーザーが購買行動を起こした時に発生する金額の一定の割合を、定められた目的のために寄付することを通じて社会に貢献します。
- *2 紙製品に対する従来の実配合による厳密な管理は多大なコストを要すため、製紙工場への証明書付き間伐材の入荷量に応じて、製造する紙に間伐材が配合していると見なす方式で、間伐材が利用しやすくなります。
- *3 林野庁は森林のCO2吸収量を増大するために、国産材の利用を推進する「木づかい運動」を展開しています。その一環として、国産材を使用した登録製品に「サンキューグリーンスタイルマーク」を付けることが認められており、CO2吸収の貢献をアピールすることが可能になります。
■団体概要
名 称 :NPO里山保全再生ネットワーク
本部住所:神奈川県中郡大磯町国府本郷1143-12
設 立 :平成21年7月20日
代表者 :岩間 敏彦
URL:http://satoyama-saisei.net/
名 称 :中越パルプ工業株式会社
本社住所:東京都中央区銀座二丁目10番6号
代表者 :代表取締役社長 原田 正文
URL:http://www.chuetsu-pulp.co.jp/
【里山保全再生ネットワークに関するお問い合わせ先】
担当者:事務局長:岩間敏彦
TEL・FAX:0463-57-2862





